Work In Progressプロジェクト報告展「Timeless 2: 時の回廊」開催について

 私の参加しているプロジェクトによる展覧会のご案内です。

 DMでのご案内も追ってさせていただきます。

 よろしくお願いいたします。

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 ■Work In Progressプロジェクト報告展「Timeless 2: 時の回廊」開催について


  北翔大学美術研究プロジェクト2年の成果報告展を開催します。昨年11月に由仁実験芸術農場にて開催された「Timeless:時の肖像」展では、大井敏恭・林亨・末次弘明がプライベートな記憶や絵画に触れる時間を媒介として、絵画の枠組や美術史に対して、それぞれの問いを投げかけることとなりました。このたびは、由仁町での展示を含めた過去二年間の制作とその間に交わされた議論を振り返り、その後の展開をポルトギャラリーにて展示いたします。

   開催場所:ポルトギャラリーA・B(北方圏学術情報センターPORTO 1F/2F)

      〒064-0801 札幌市中央区南1条西22丁目1番1号 011-618-7711

   開催期間:3月4日(火)から23日(日)10:00〜18:00

   参加作家:大井敏恭 林 亨 末次弘明

 

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絵画の場合2012 最終章についての論考が掲載されました。

 展覧会「絵画の場合 2012 最終章」の図録が発行されています。
 「絵画の場合 2012 最終章」についての短い論考が掲載されています。

 この展覧会については、短い論考と長い論考の2編を執筆しました。長い論考は北方圏学術センターポルトの2013年度 研究報告書に掲載されています。

 どちらもいい仕上がりのようですが、まだ手元にはないので、入手したらまた報告と配布をします。
 早くも好意的な反応をいただいた方には感謝。お礼申し上げます。

水表現とジェンダー

 先日、水の表現を始めた作家の作品をテーマに議論とインタビューをしたときに、女性から見た水の表現についての話が出たのだけれど、うまく聞き取れなかった部分があり、反省している。
 子宮的な世界観のことを指していたと思うのだけれど、自分にはそれを思い出すことが抜け落ちているな、と感じた。
 「女性からみた水」と言われたのでわからなかったのだけれど、近代文学伊勢神宮神道密教など、日本の表現にこの世界観は多く散見される。実のところ、男性でそれを指摘するひとのほうが多いようにも思われる。うまく繋げて理解できるようにしたいところ。 高野山で見た曼荼羅の藍に金銀の筆致や伊勢神宮で見た祭礼を思い出そうとしている。


 関係ないですが、いま進めているプロジェクトに女性の作家が加わるようで嬉しく思っています。あらためて女性の作家や執筆者に惹かれていて、その魅力を伝えることがここ数年の念願だったので。(ある女性の研究者が女性の作品が好き!ととても情熱的に語っていたので、その元気で純粋な感じに感動して影響を受けているのだと思う。)

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
難多く始まった年を越すことが出来た喜びを感じています。昨年は、美しく面白いものに出会え、新しい知識や方法を知ることができ、会いたかった方にも会え、振り返ってみれば贅沢な1年になりました。いろいろなことをご教示いただき、ひとをご紹介いただいた方がたに感謝して、少しでもお返しできるように努めたいと思います。

回想、クリスマス休暇

・回想。透けるように薄い磁器製の薄い透かし細工の器をガラスケースから両手でそっと持ち上げて、毛足の短い絨毯が敷かれた床に置き、写真を撮影してから、再び同じ場所に戻した。

・回想。落ちて壊れてしまったガラスを女性らが集まって片づける。

・回想、遠心力(振り回されているひとに振り回されているひとに、振り回される)。突然、自分の怪我の治療をしなくてはならなくなったため、厄介な場所に戻り、厄介な用件に対処する(というか、それを分け合う)ことになってしまった。その時、本当に抱えていた用件はいちど手放すともう私の手に戻ることはなく、今は他人の仕事をマークするのみである。厄介な問題に取り組んでいたひとに(何年も経ってはじめて柔らかく)そのことについて話すと「あら、そう、ごめん…」というやはり柔らかな答えが返ってきた。本当のところは、自分の計画性と集中力の欠如が原因だろう、というか、混乱に身を委ねる誘惑に負けたということだ。先を見越して、身体を繕うこともひとのことも忘れるべきときには忘れられるようにならなくては、また同じことを繰り返してしまいそうだ。

・回想。岐路にあるひととの安らげるひととき。相手も岐路を歩いているゆえに、緊張感を持ちながら安らいでいる。岐路を歩いているゆえに互いに相手をおそれている。(数年前と似ているが、当時は失敗してしまった。)

Nobuyoshi Araki...

"When I first heard the diagnosis of cancer, I felt embarrassed," Araki said. "My photos are my diary. So, I included some of (the scars of) my operation in this collection."
http://www.asahi.com/english/Herald-asahi/TKY200912230135.html

Taka Ishii Gallery -2010,1/9