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「花はどこへいった」

10月23日、金曜日。 旭川市公会堂で「花はどこへいった」というドキュメンタリーフィルムを見た。 映画は、ベトナム戦争時代の枯葉剤、エイジェント・オレンジの被害と現状が、この映画が初の長編になる坂田雅子さんの視点から語られるというもの。70年に京…

「‘文化’資源としての炭鉱2」

第69回Cafe Talk + Tadashi KAWAMATA:「‘文化’資源としての炭鉱2」 7月30日(木)キートン山田(俳優・声優・ナレーター)+川俣正 ゲストはお二人とも北海道の炭鉱町出身。三笠の炭鉱町で若い頃を過ごしたお二人がその頃の情景を子細に語る。炭鉱育ちがこ…

加賀美恵美展

2009年6月25日〜7月5日いず画廊(銀座)にて。 長い間アップできず、すみません。初出展から4年という短期間で全道展会友になった北海道富良野市在住の作家 加賀美恵美さんが、銀座で初個展を開いているというお話を伺い、いず画廊へ。 北海道新聞富良野版に…

上田和彦展「Investiture Controversy」

展示は、吉祥寺A-Thingsにて7月19日(日)まで。 上田和彦は、作品を描くときには縦のまま向きを変えないという。ある建築家が彼の絵を見て「室内空間みたいだ」といったことが印象的だ。長い筆触は、一定の角度をつけて垂直に立てられた骨組としても見立て…

岡崎乾二郎展鑑賞日記

1.5月16日 2004年から2007年あたりの岡崎乾二郎の絵画を私は見たことがなかったのだけれど、幸運なことに、5月からその時期を回顧する絵画展が続いている。南天子画廊での常設展では、2000年の72×90㎝(入って右の小部屋)、2003年あたり(?)の2点組、2004…

【Q&A】ロスコ展―高さについて

●5月17日の日記―――川村記念美術館「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」展についての感想。 ロスコのシーグラム絵画の落ち着き先をどうするかという手紙が展示されており、荒々しさと丁寧さとの間の緊張感に溜息。行間に、落胆や責任感や刃物の甘い囁きを妄想し、…

わたしと風景が交叉する場―小林麻美「風景がわたしを見ている気がする」展

昨年、作家自身からの依頼で書かせていただいた文章をこちらに転載します。ここしばらく考えていることと重なる部分があって、ここに置いておきたくなりました。偶然ですが、昨年の今日から始まった展示です。 ■わたしと風景が交叉する場―小林 麻美展 画面中…

【レクチャー報告】5月1日、CAMPのトークイベント

5月1日、CAMPのトークイベントに行ってきました。かなり遅刻して行ったので、後半のみのレポートです。 - 「いち編集者が見た美術界のこと、あれこれ」 細川英一(『アートコレクター』編集者) ゲスト: 天明屋尚(ネオ日本画家) ゆりん(タレント・声優) 20…

展報―佐佐木方斎 メタレリーフ展 1

1.佐佐木方斎の仕事 佐佐木方斎は、北海道大学で数学を研究しながら画業に入り、80年代から90年代初頭まで絵画、版画、出版、展覧会企画、カフェ・展示スペースやネットでの仮想スペースの運営など、さまざまなメディアと社会的枠組を駆使した活動を繰り広げ…