画廊まわりとはしご

9/12(土)

  • 2:00pm 沖縄と札幌在住の方に銀座のギャラリーをご案内。有楽町スタート、3時間で30件弱のペース配分。

ギャラリーうえすと 
藍画廊(銀座1-5-2)郄馬浩展8/31-9/12
なびす画廊(銀座1-5-2)大森博之展9/7-9/19
アートスペース羅針盤(京橋3-5-3)上野真由展9/7-9/12
ギャラリー川船(京橋3-3-4)中村宏・展8/24-9/12
ギャラリー椿 (京橋3-3-10)ギャラリー椿コレクション展9/5-9/19
INAXギャラリー1(京橋3-6-18)七宝展―色と細密の世界 9/3-11/21 
INAXギャラリー2 阿部大介展―モノ・コトの貌― 8/26-9/26
ガレリアセラミカ 北本裕二展―陶 地層・探検― 9/4-10/3
ギャラリー山口(京橋3-5-3)山田映子展 9/7-9/12
ギャラリー山口1F建部ひろ子展 9/7-9/12
村上画廊 
ギャラリー・ビー・トウキョウ(京橋3-5-4)片山高志展9/7-9/12
青樺画廊&KEY Gallery(京橋3-5-4)九回転 9/7-12
ギャラリィK(京橋3-9-7)羽毛田信一郎展―気味の悪いこんにちはが来ます 9/7-12
art space kimura ASK?(京橋3-6-5)関根直子展A September Garden 8/31-9/12
ギャラリー東京ユマニテ(京橋・昭和ビル) 池田龍雄 場の位相―虚時空山水―9/7-9/30
ギャラリー坂巻 岩澤義典(昭和ビル)9/7-9/19
ギャラリー銀座フォレスト(奥野ビル507)宇野香苗展 9/7-9/12
ギャラリー銀座フォレストミニ(奥野ビル513)山崎雅未個展 9-7-9/12
ギャラリー松林(奥野ビル505)Triforium3人展磯貝望×長田幸恵×神津舞香 9/6-9/12
a piece of space APS&Gallery Camellia(奥野ビル511・502)榎本裕一展「R2286 White」8/26-9/12
そのほか1件
ワイズアーツ(奥野ビル508):西洋アンティー
小野画廊Ⅱ(奥野ビル1F) ねねのりこ展 9/7-9/12
ヴァニラ画廊(第二蒲田ビル3F):写真展
ギャラリーミリュウ (第二蒲田ビル3F)
GALERIE SOL(第二蒲田ビルB1F)細川貴司展 8/31-9/12
以上を見た。
 土曜日にまわると、最終日にみることになる。初日を迎える展示が多い月曜のほうが、ギャラリーまわりに適した曜日かもしれない。(個別の感想を数行ずつ書こうかと思ったのだけれど、今回はやめておきます。単なる列挙になってしまった非礼をお詫びいたします。)

追記)月曜はオープニングの日であるため、速いペースでまわりたい場合には別の日を選ぶべきだとのマイミクの宮田氏よりご指摘がありましたので訂正いたします。

  • 5:30pm

 銀座をご案内した後には、高円寺と新宿をご案内いただく。
 高円寺ルネッサンスにてコーヒーで一服。まるで死んでしまったような脱力感に満たされる、無二の場所。雨だから人がいないのだろうか…と思いつつ、店内を見まわすと、空間に埋もれるようにして何人もの人がいるのが分かった。アニマル洋子にて竹内敏雄編集『美学事典』(500円)と市場大介さんのポストカード(100円)。新宿ゴールデン街にある漆黒のバー 裏窓にて水餃子をつまみつつラムをロックで。

 ゴールデン街には、かなりキャラクターが濃い店が軒を連ねている。路地を通り過ぎるまに横目で、ひらいた戸のうちを覗けば、ひとり店内からこちらを見返してきたり、数名の客と談笑している店主の顔がちらりと見える。たいていの店はカウンターの5席くらいしかない。新しくお客が入ってきたときには、今までいたお客がなんとなしに席を立って別の店へとはしごするという暗黙の了解があるようだ。

 ここでふと、銀座の画廊まわりを思い出す。とくに、奥野ビルに入っているような小規模のスペースでは、お客が入れば店主は入り口付近に移動するというようなところもある。立ち止まって店主と話し込むお客の姿も見られるのだけれど、お客はたえず出入りしていて、肩をすり合わせるように行き違うことになる。様々な個性の作家が各部屋を満たしていて、短時間にはしごしながら見ることができ、おのずと心に残る作品が決まってくる。

 このような画廊には、美術館や工場や倉庫をリノベーションした大規模スペースとはまた違う独特の風情が感じられる。小さめのスペースをはしごできる状態での鑑賞の仕方は、単なるレトロにとどまらず、今後のものとしても面白いものだと思う。