宿営


朝。とても冷え込み、雪はいまだ積もらず。「寒さで薔薇がみんな枯れてしまったかもしれない。」というのを聞いて、蕾に降る雪は、寒さから枝を守る暖かな衣だったことに気がついた。蕾に降る雪をみて感じた先月の悲しみは、いかにも甘いと恥ずかしさに微笑みがこぼれる。

…「5日間で1万5千人ほどの兵力が1千人にまで減った」ということについて。ここ最近、よく通る公園のなかに古い碑があり、それを読んだところ、かれらについて書いてあった。その晩は、不思議な夢見、調べてみれば戦前には神社があった敷地に碑がたっているのだそうだ。それでも、そんなにも多くの人々がいちどに亡くなるという事実が腑に落ちないでいる。