土曜。

・土曜、清澄白川。
足早に展覧会場に向かう道、呼ぶ声がする。何年も会っていなかったひとが笑顔で手を振っているのが見えた。前回は、芳名録にその名前を見かけるのみだったから、前よりも元気そうな顔が見られてよかった。映画を勉強し始めているというので、作品ができたら教えて、さようならと別れて反対方向へ歩きはじめた。

・展覧会場、人が多い。
ネトの作品が垂れ下がっているので、ごあいさつしにくい。いまどこに住んでいるのと聞かれると、急に照れ臭くなってしまった。(住所不定が板についてきたのだろうか、それに遠くに行っても卒業できない自分も恥ずかしい、とにかく)お元気そうなので嬉しい。次の日、ゆっくり作品を見た。いろいろこまごましたことを聞けなかったなと思った。なんでも恥ずかしがらずに聞けるやつになりたい。(と、小学校の高学年あたりから思っている)

・展覧会場、解説員。
展覧会場に、解説員の方がいてロスコやアンソニー・カロの作品についてのご説明を拝聴しました。作品を前にして説明するのはいいな。こういうの、やってみたいな。次の日は、レベッカ・ホルン展の解説も聞きましたが、それもおもしろかった。(こちらは人数が多くて、誘導が大変そうだった。)
調べてみると、ボランティア解説員だと、その美術館の募集体制によって、解説以外が大変そうな部分もあった。とくに、長くできて、スタッフ同士の交流の会やフォローが手厚いようなところは、どうも人づきあいが大変そうなのであった。かといって、長い人は採らないようなところだと、ノウハウが蓄積できないわけで…。折り合いが難しい。